ホームレスの山さん-受験時代の友人-
こんばんは。
ぷくもとです。
前回に引き続き、今日も会計士受験時代の友達についてです。
受験生時代、大学に行かない日は、朝から晩まで1日中予備校にいる日もありました。
ずーっと建物の中にいて、電卓かちゃかちゃしているのも滅入ってしまうので、
真夏でも真冬でもお散歩がてら外に出て、公園で一服(notタバコbutお茶)するようにしていました。
その公園、何てことのない普通の公園でしたが、予備校からほどほどの距離で、
あんまり人がおらず、静かなところがリフレッシュに良かったのです。
で、おそらく人があんまりいなかった原因なのですが、
結構な頻度で、お家(ホーム)がなさそう(レス)な感じのおじさんがいたんですね。
ぷくもとは、おじさんがいても特に気にならないので、しょっちゅうその公園でぼーっとしていました。
そんなある日、ぷくもとは落ち込んでいました。
模試の結果が、ひっじょうに悪かったのです。
いつもは講義が終わったら、風のように予備校を発って電車に飛び乗るぷくもとでしたが、
どうにも気分が晴れず、初めて夜に予備校周りをお散歩した結果、公園に辿り着きました。
とりあえずベンチに着席。
(こんな成績で受かるんだろうか…。
そもそも会計士受かってどうしたいんだろう…っていうか数字得意じゃないし…。
でも就活とかしても…。もおぉ何で出来ないんだ…うあぁぁ…ふじこふじこ。)
悩める若きぷくもと。
まあ、言ってもしょうがないし、帰ろっと…と、顔を上げると、
すぐ近くにいつもの、ホームレスおじさんが。
ぷくもと「!!?」
さすがに夜だし、暗いし、
ぷくもとも生態学では女子だし、危ないかも?で、びっくりしました。
おっさん「なんか今日は元気ないな」
聞けば、いつも昼にしか来ないぷくもとが遅く(といっても22時くらい)にやって来て、
ちょっと暗めだったのが気になったとのこと。
認識されていたのか、とビックリしつつも、
心配してくれたことを好意的に受け取り、その日は、2言、3言、お話して帰りました。
それ以来、公園で会う度に、ちょくちょく話すようになり、
山さん(山辺だから)、ねーちゃんと呼び合う仲に。
山さんは、当時55歳で、日雇い等で色んな仕事をしているとのこと。
過去は大阪で会社員をしていたとか、聞けばちょこちょこと話してくれたけども、
大学の話とか、会計士試験の話とか、私の話を聞くほうが楽しいらしく、
よく、「ねーちゃんホント面白いな!」と爆笑しながら聞いてくれました。
私も「今日もいいお客さんだぜ!」とか言いながら、
ペラペラ喋るのが、いい気分転換になっていたのだと思います。
山さんから時々出る金言っぽいものは、
腹に落ちましたし。
あれから数年経って、山さんと会うことは無いわけですが、
受験時代の友人として、時々思い出してます。